友達を一人失ったようだ。

ある人は言う。
アニメを完走するのは、まるで親友を一人失ったかのようだ、と。

そう、アニメを見ている時、誰もが感情を注ぎ込み、自分を二次元の世界に投影する。たとえ「傍観者」にすぎなくても、二次元で起こるすべての出来事を、私たちは見届けているのだ。

次々と出会い、理解を深めていく仲間たち、共に立ち向かった出来事、喜び、楽しみ、憂い、戸惑い、辛さ、悲しみ、怒り、切なさ。そのすべてが、二次元の仲間たちと共有した思い出なのだ。

そして最終回を迎える時、忘れがたい人や出来事ともお別れを告げなければならない。それは本当の生き別れ、死に別れ。私たちはもう二度と会えないのかもしれない。

でも、彼らは消えてしまったわけじゃない。

彼らはいなくなったわけじゃない。結ばれた絆が、私たちをより強く結びつけている。そう、彼らは私たちに想いを伝え、永遠に記憶の中に留まっている。彼らはいなくなったわけじゃない。いつでも私たちのそばにいて、励まし、助けてくれている。どんな時も。

彼らは過去の存在かもしれない。でも、とっくに私たちの力になっている。人生という道の上で前を向き、前へ進み、未来を、素晴らしい物事を抱きしめるようにと、私たちを励まし、助けてくれる力に。

そうすれば、私たちはきっとまた彼らのような仲間に出会い、再び忘れられない思い出を手にすることができるだろう。

そして私たちはまた同じ感謝の気持ちを胸に、元気いっぱいに、前へ進み続ける。彼らがいなければ、きっとそれはできなかったと思う。

これこそが、忘れられない素晴らしいアニメ作品一つ一つの意義なのだと思う。

改めて、みんなさん、
さよなら，ありがと。

目次