雪ノ下より、実は一色の方が好き。
いやいや、これは絶対に告白じゃない。じゃないと、一色がまたこう言うに決まってる。
もしかして、さっきのって私を口説こうとしてました?
ごめんなさい、一瞬ちょっとキュンとしちゃいましたけど
でも冷静に考えてみたら、やっぱり私たちってありえないですよね
こう聞きたいかもしれない。
たかがプラスチックのフィギュアの何が面白いんだ?
あるいは、うっかり数万円もする値段を見てしまったら
フィギュアオタクは頭がおかしいんじゃないかって、きっとため息をつくだろう!!
だからあなたには永遠に分からないだろう。
大好きなキャラクターを机の前に飾り、
画面以外で本命に会えるその満足感が、
彼女がリップのフルセットをもらった時の喜びや、
あなたのお母さんが満点の答案用紙を受け取った時の喜びに、決して劣らないということを。
フィギュア集めは沼だと聞く。これは決してフラグではない。







